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ethnic0229の平凡にしてカレーなる日々

世話3号店(入谷)

2017/08/22 22:50 趣味


知人と昼飯を一緒に食べることになった。当方がカレー好きであることを知っている知人が以前から気になっているというカレー店に案内してくれることになった。なんでも、店名が変わっているとのことで、聞いてみると店名が「せわ」だという。「セクワ」とかではなく日本語の「世話」。それは確かに変わっている。



入店する段階では気づかなかったのだが、今改めて店頭写真を見ると、「お世話心いっぱいのお店」と店名の由来をきちんと「ヒラヒラ」で謳っている。ホスピタリティをウリにしているわけだ。ネパール人が自分たちの接客面における長所をきちんと自覚しているばかりか、それを武器にまでしてしまっている珍しいお店といえる。


店内はこんな感じで、入店が午後3時頃だったので、先客はカップル客が一組のみだった。



以下メニューである。中々面白かったので、逐一見ながら四の五の述べてみたい。オーダーの仕方がシンプルだったため、料理に関する感想は少なくなりそうなことでもあるので。


ランチメニュー。

タイ料理のメニューを載せて来るところが如何にもネパールらしい。インド人によるインド料理店ではあり得ないが、ネパール人にとってはインド料理もタイ料理も外国料理であることに変わりはない。インド料理の方がタイ料理よりも自分たちが普段食べているネパール料理に近いというだけの話。そのインド料理も実は広大な裾野を持っているところの茫洋とした存在なのだが、ここではインド料理とはあくまでも卑近な意味でのそれということにしておく。




ディナーセットメニュー。

左上のネパールタリセットが店側によれば「ダルバート」に当たるものだとのこと。ブテコサグ(ほうれん草のネパール風炒め)とアツァール(ネパール版アチャール)があるところはそれっぽいが、だいぶインド寄りの化粧をしてしまっている感じ。ちょっとランチ帯には手が出せない金額。もっともこれはディナーセットなのだから、この時間に無理に手を出す必要はない。


ビリヤニもある。

焼き飯と断ることで、あらかじめ予防線を張っている。ダム式は手間がかかるので、この規模の店では毎度出しているわけにはいかない。カシミリライスが珍しいが、ドライフルーツやカシューナッツを入れた北インドのビリヤニの亜流である。どれもライタは付いて来ないので、やや強気な値段設定といえる。


主食類。

この中ではネパールラーメンがポイント高し。日本では中々食べれない。炒飯類は普通に中華風なのかもしれないが、インド人を唸らせるインディアンチャイニーズかもしれない。ネパール人の得意分野。


カレーメニュー。

種類が豊富なのはいいのだが、ネパール系カレーがメニューの中にお目見えしておらず、そこは残念なところ。タイグリーンカレーなんて省いてもいいから、代わりにクンドルックカレーとかアルタマカレーとかを入れてほしい。



パコラ。

インドではひよこ豆粉(ベースン、べサン粉)で揚げた天ぷらをパコラというが、ネパールではパコダという。それはいいのだが、冒頭で「パコラ」と言っておいて、個々のメニュー品目に関しては「パコダ」と表記。これでは客が混乱する。というほどでもないか。結構なんでも揚げている感じで、ポテトパコダとかには多少の物珍しさを感じる。


スナック類



空芯菜炒めはタイ料理だろう。この辺の徹底した節操のなさは、ネパール料理店ではみられがちな傾向。中には、とんかつまで揚げてしまう店もある。インド料理ならまだしも、タイ料理ともなればもはや言い訳がきかないはずなのだが、意に介する風でもない。美味けりゃなんでもいいでしょということなのだろう。エスニック料理のヘビーな愛好家や、ネパール料理フリークの人たちは(なんだこりゃ)とか思うのかもしれないが、普通の客は(色々食べられて嬉しい)くらいな感触なのかもしれない。


一方で「チョイラ」は正統なネパール料理で、こういう料理をきちんと置いているところは好感が持てる。ネパールの有力部族ネワール族の料理で、下味をつけた各種肉類をスパイスや香味野菜とともに焼いたもの。基本炒め系。


セクワもネパール料理。スパイシーな串焼き料理で、ネパール版タンドール料理といったところ。


「〇〇チリ」と題する料理群は、どうやらチャイニーズ・インディアン料理か。ついにはベトナム料理まで出て来ている。


タンドール料理。

全体的に値頃感に乏しいが、手間暇はかかっている模様。確かに美味そうではある。



サラダ。

「〇〇チャット」の「チャット」はスパイスをまぶしたものくらいな意味。彩りが良い。



スープ&デザート

トップにトムヤムクンが来ているところは噴飯ものだが、ある意味商売に徹しているともいえる。ネパール愛に負けて、ダルスープをトップに掲げたりはしないのだ。個人的には豆スープやチキンスープに目が行く。



紙幅(容量)は稼げたので、オーダー内容に移行したい。今回はシンプルなのです。オーダーしたのはマトンカレーセット(税込990円)。



まずはこちら。

サウザンドレッシングのかかったシンプルなサラダだが、普通に美味い。サラダの味がよいと、期待してしまうもの。ラッシーもフレッシュ感と濃厚さを兼ね備えていてよろしい感じ。



マトンカレー。

玉ねぎの甘みが滲み出ていて、オイル感もよく、具沢山。素材同士もきちんと互いに繋がっている感じで、いい意味で隙間がない。「有機的結合」とでも表現すべきところか。ベースとなるグレービーが非常にしっかりしている。美味。


チキンカレー。

知人が頼んだ一品。以前一緒にカレーを食べた店で、バターチキンとシーフードを頼んだところ甘過ぎたので、今回は少し警戒して、やや捻ってオーダーした模様。味をみていないのでわからないが、感想を聞いた限りでは、問題なく美味しかったようだ。


ちなみに、オープン8周年記念とかで、カレーは200円引き。800円とかで食べれてしまった。退店後、店員が店の中からひょこっと顔を出し、「ありがとうございました」と言ってくれた。さすがに店名が「世話」なだけのことはある。その所作も、決して「下世話」ではないのである。


この店の料理人は腕が達者だなと感じた。これなら、次回はネパール料理を試してみたいと思える。できれば再訪したいものである。


http://www.localplace.jp/t000434582/




                  長文にお付き合いいただき、ありがとうございます

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